6月に田植えをして始まった「米づくりチャレンジ」の今年度の活動が終わりました。
11月の後半から稲わらのリースの台に、電飾やビーズで飾りをしてクリスマスリースをつくる教室を4回にわたり行いました。科学館で脱穀をした後の稲わらを利用しました。
12月に入ると、親子で稲わらを使って縄を綯い、正月飾りづくりの教室も4回にわたり行いました。
稲わらは、以前は、縄(なわ)、草鞋(わらじ)、草履(ぞうり)、箒(ほうき)、筵(むしろ)、俵(たわら)など、生活に必要なものに利用されていました。
用済みになった藁はそのまま畑に入れたり、灰にして肥料にしたりしていました。
最近はほとんど使われなくなり、農家ではコンバインで脱穀する際に、細かく切って水田にすき込むようです。
籾殻(もみがら)は枕に入れたり、リンゴなどの運搬の緩衝材にしたり、炭焼きにして畑の土壌改良に使いました。
糠(ぬか)は床磨きや漬物のぬか床に利用しています。
こうしてみると、稲は米を収穫した後も最後まで使い切っていたことが分かります。
それも、何十年も何百年も同じ水田で続いてきました。今流にいえばSDGs(完全循環型)の作物と言えるでしょう。
来年度もレンゲの花が終わる5月末には田おこしをして新年度の米づくりが始まります。