小惑星探査機はやぶさ2は2020年12月6日に小惑星リュウグウから帰還し、サンプルリターンに成功しました。 2021年6月からは、「はやぶさ2プロジェクト 初期分析チーム」がリュウグウの粒子を分析しています。太陽系のはじまりや進化、また地球の海や生命のもとに関する発見はあったのでしょうか…!?
小惑星探査機はやぶさ2が持ち帰った、小惑星リュウグウのサンプル分析の現状と今後の展望についてご紹介していきます。
小惑星リュウグウの石や砂は日焼けしている?小惑星イトカワや月とはどのように違うのでしょうか?砂の分析によって明らかになってきた、リュウグウ表面の変化についてお話しいただきます。
●講 師:野口 高明 先生(京都大学大学院理学研究科 教授)
小惑星リュウグウのガスを持ち帰るために、はやぶさ2のカプセルにはどんな工夫が施されていたのでしょうか?カプセル開発の裏話や現在進行中のガス分析についてお話しいただきます。
●講 師:岡崎 隆司 先生(九州大学大学院 理学研究院地球惑星科学部門 准教授)
地球上で最初に誕生した生命の”材料”は、現在の生命が持っていないようなものだったかもしれません。さまざまな種類の顕微鏡を使って明らかになってきた、リュウグウの特徴と”黒い有機物”のなぞについてお話しいただきます。
●講 師:薮田 ひかる 先生(広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授)
生き物は一体どのように誕生したのでしょうか?サンプルを種々の液体に溶かして分析することで明らかになってきた、リュウグウの生命の材料についてお話しいただきます。
●講 師:奈良岡 浩 先生(九州大学大学院・理学研究院地球惑星科学部門 教授)
今日までの分析の総まとめとして、リュウグウが教えてくれたリュウグウ自身のことや太陽系のこと、さらに、まだまだ続く太陽系の探査・科学についてお話しいただきます。
●講 師:橘 省吾 先生(東京大学 大学院理学系研究科 宇宙惑星科学機構 教授
・JAXA 宇宙科学研究所 特任教授)