収穫の秋、実りの秋です。
科学館の水田で、洋光台サイエンスクラブの子どもたちが稲刈りをしました。この夏は猛暑や長雨で米の育ちが心配される時期もありましたが、何とか稲刈りまでは無事できました。
鋸鎌を使って、一株ずつ刈り取り、紐で縛った後、「はさがけ」(吊るし干し)をしています。このままでも稲の束から籾だけを取る「脱穀」はできますが、十分乾燥しないと籾殻を剥がす「籾摺り」ができないのです。
奈良時代に記された日本書記には、『わが国は豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)』(日本は稲がみずみずしく出そろう、美しい国)と記されています。江戸時代までは、今の税金を年貢として米で納めていましたし、藩の国力を示すのに「加賀100万石」のように米の取れ高が使われていました。
村々では、収穫を祝う祭りが行われました。その際も、神社の最上位のお供え物は「米」であり、稲作が人々の生活の中心であったことが関係しているのだと思われます。
しばらく吊るして乾かしてから、今月下旬に、稲刈りした稲穂を脱穀、籾摺り、精米をして、通常の米にして、稲作は一応終わりです。