この宇宙の片隅に―館長による宇宙コラム―

宇宙に関わる仕事ってどんなことをしているの?
宇宙開発の大先輩 的川館長が宇宙についてのあれこれを楽しく解説します。 随時更新されるので、掲載をお楽しみに!

2018年11月の記事

「はやぶさ2」のいま(14)

2018年11月27日(火)

【「はやぶさ2」現在の状況──中間総括】  いろんなニュースをお知らせしたので、こんがらがっている人もいるかも知れませんね。そこで今回は、現在どういう段階にあるのかを、まとめておきましょう。  そもそも「はやぶさ2」の目的は、小惑星リュウグウに着陸し、その表面からサンプルを採取して地球に帰還することです。無事帰還した後は、その分析を通じて太陽系の起源、生命の起源に迫ることになります。  まず…

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「はやぶさ2」のいま(13)

2018年11月22日(木)

【合運用に入る】  「合」(ごう)という言葉を初めて聞く人もいるでしょうね。地球から見た時、リュウグウが間もなく太陽の向こうに重なってしまうような現象です。見える方向がちょうど「合う」のですね。この時は、太陽の光が明るすぎて「はやぶさ2」の姿など地球から見ることができません。そのことはまあ見えるようになるまで待てばいいだけのことなのですが、実は困ったことに、太陽が放射している電波が邪魔になって、…

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「はやぶさ2」のいま(12)

2018年11月12日(月)

【BOX-C運用をやりました】  「はやぶさ2」が普段いるところは、小惑星リュウグウの表面から20km上空です。もっとも上とか下とか言っても、宇宙空間ではどっちか分かりませんね。リュウグウの表面から見上げて、そこに「はやぶさ2」がいれば、それが「上空」というだけですが……。ともかくそこを「ホームポジション」と呼びます。そこが「はやぶさ2」が滞在している「現住所」ですね。  リュウグウ表面からサ…

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「はやぶさ2」のいま(11)

2018年11月7日(水)

【タ―ゲットマーカーについて】  さる10月23日から実施した3回目の降下リハーサルで、「はやぶさ2」は、搭載しているターゲットマーカー1個を分離し、リュウグウに投下しました。ターゲットマーカーの大きさは直径10cmほどで、周りに貼り付けられた反射フィルムが「はやぶさ2」から発せられたフラッシュによって明るく輝きます(図1)。これを目印にして、「はやぶさ2」はリュウグウへの着陸に挑みます。 …

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