この宇宙の片隅に―館長による宇宙コラム―

2019年の記事

この宇宙の片隅に(19)

2019年5月13日(月)

人工クレーター新たに10個前後──「はやぶさ2」着陸を本格的に準備  「はやぶさ2」チームが、4月にインパクター(衝突装置)を爆破して、銅製の弾丸を小惑星リュウグウに衝突させ、表面に人工クレーターを世界で初めて作った話はしましたね。衝突前の画像と衝突後の画像を念入りに比較した結果、リュウグウには、比較的小さい直径1mくらいの人工クレーターが10個前後できていることを発見したそうです(図1)。上空…

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この宇宙の片隅に(18)

2019年4月26日(金)

「はやぶさ2」人工クレーターを確認──直径10m以上! 【世界初の小惑星の人工クレーターを確認】  「はやぶさ2」チームは、さる4月25日、小惑星リュウグウに銅の塊を衝突させた地点を上空から観測し、人工クレーターができていることを確認しました(図1左)。小惑星でのクレーター形成に成功したのは世界初。  「はやぶさ2」が上空約1.7kmまで近づき撮影した画像と、先月イン…

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この宇宙の片隅に(17)

2019年4月23日(火)

ブラックホールが「見える」ようになった!  光すらのみ込んでしまう巨大ブラックホールを、日本・アメリカ・ヨーロッパの科学者たちの国際チームが、撮影しました。電波による観測なので、ブラックホールが人間の目で直接見えているわけではありませんが、コンピューターによる画像処理によって、「電波が見える生き物ならこのように見える」という姿が、史上初めてお目見えしました。  図1の明るいドーナッツ状の光に囲…

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この宇宙の片隅に(16)

2019年4月11日(木)

【リュウグウに人工クレーター】──「はやぶさ2」の衝突実験成功  さる4月5日、「はやぶさ2」(図1:新イラスト)は、小惑星リュウグウの内部を調べるため、人工のクレーターをつくる世界初のミッションに挑み、成功しました。  この日午前11時前、高度500mで金属の塊を発射する「インパクタ」と呼ばれる装置を切り離しました(図2左)。その40分後、インパクタは爆発し、小惑星の…

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この宇宙の片隅に(15)

2019年4月1日(月)

 「はやぶさ2」が、来る4月5日、二度目のクライマックスのオペレーションに挑みます。小惑星リュウグウに衝突装置を投下して人工クレーターを作る実験をするのです。その日を楽しみにしながら、今回はそのオペレーションをあらためてまとめておきましょう。 【クレーターを作る場所】  「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに人工クレーターを作る領域は、2月22日に行われた第1回タッチダウンの着陸地点から東に経度で…

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この宇宙の片隅に(14)

2019年3月27日(水)

 「はやぶさ2」に関連して、嬉しいニュースがいくつか舞い込んできました。 【小惑星「リュウグウ」に水の存在を確認】  「はやぶさ2」が探査を続けている小惑星リュウグウについて、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と東京大学、名古屋大学、会津大学などで作る研究チームは、これまでの赤外線観測の結果、岩石に取り込まれた形で水が存在することを確認したと発表しました。岩石の中に水の成…

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この宇宙の片隅に(13)

2019年3月18日(月)

【「はやぶさ2」、ついにリュウグウのサンプルをゲット!】  さる2月22日、「はやぶさ2」は、小惑星リュウグウからのサンプル採取に挑み、見事なオペレーションで完璧な着陸を成し遂げました。そして初代「はやぶさ」に次ぐ、世界で2番目の小惑星着陸・離陸を達成した探査機となりました。  2月22日は、午前7時29分10秒(日本時間)、小惑星リュウグウの表面に「はやぶさ2」のサンプラーホーンの先端が触れ…

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この宇宙の片隅に(12)

2019年3月12日(火)

【米国の有人飛行に新時代──「クルードラゴン」宇宙船がISSから帰還】  日本が「はやぶさ2」のサンプル採取に沸いているころ、海外でも大きなニュースが舞い込んでいます。その代表格は、米国のベンチャー企業、スペースX社が開発した新しい有人宇宙船「クルードラゴン」(図1)が、3月2日にフロリダを飛び立ち、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした後、3月8日にISSから分離し、地球に帰還したこと…

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この宇宙の片隅に(11)

2019年2月24日(日)

【「はやぶさ2」快挙達成】──サンプルは採取された 1 降下開始から自律制御開始まで  宇宙航空研究開発機構(JAXA)はさる2月21日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウへの着陸に向け、同日午後1時15分、高度20kmからの降下を始めたと発表しました。何らかの行き違いがあって、「はやぶさ2」が本来と異なる位置情報を送ってきたため、計画より約5時間遅れでの降下開始となりました。しかし、原因…

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この宇宙の片隅に(10)

2019年2月22日(金)

【さよなら、「オポチュニティ」】   火星にかつて大量の水があったことを発見したりして大活躍した米国の火星ローバー「オポチュニティ」が、約15年にわたる運用期間を正式に終えました。昨年6月にオポチュニティを襲った大規模な砂嵐の影響で太陽電池パネルが破損したのでしょうか、そのときすでに通信が断絶していました。NASA(米国航空宇宙局)では、以来8ヵ月間にわたって1000回以上も「連絡をくれ」という…

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「はやぶさ2」 のサンプル採取(3)まとめ

2019年2月12日(火)

 「はやぶさ2」は、いよいよ2月22日に第一回のサンプル採取に挑むことになり、チームは勇躍そのラストスパートに余念がありません。そこで、今回は、正念場を迎えたサンプル採取のおさらいをしておきたいと思います。図・写真などがこれまでとダブるものもありますが我慢してください。 【表面は岩石だらけで着地を延期】  「はやぶさ2」の下面にある筒状のサンプラーホーン(図1)は、長さが1mです。それをリュウ…

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この宇宙の片隅に(8)

2019年2月6日(水)

【「はやぶさ2」のサンプル採取方法(2)─インパクターで新鮮なサンプルを】  弾丸を撃ち込んでサンプルを舞い上げる採取方法は、初代「はやぶさ」が採用したのを「はやぶさ2」も受け継いだのですが、それに加えて、「はやぶさ2」では、爆薬を使って銅板の弾丸を加速し、人工のクレーターをつくる衝突装置(インパクター)というユニークな採取方法が考案されて搭載されました。初代を踏襲した方法で2回ほど採取し、3回…

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この宇宙の片隅に(7)

2019年1月28日(月)

【クライマックスが近づく「はやぶさ2」】  さる1月15日、「はやぶさ2」は地球出発以来1500日を迎えました。2月後半のサンプル採取というクライマックスに向けて、いろいろなテストが始まっています。1月18日には、サンプルを採取する装置(サンプラーホーン)の振動試験を念のために行いました。これも順調で、本番に向けての自信と貴重なデータを得ました。今回は、そのサンプル採取の方法を復習しておきましょ…

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この宇宙の片隅に(6)

2019年1月23日(水)

【イプシロン4号機が内之浦の空へ】  7基の小型衛星を搭載した日本のロケット「イプシロン」の4号機が、さる1月18日午前9時50分、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から轟音を立てて飛び立ちました。ロケットは搭載したすべての衛星を予定された軌道に投入し、打ち上げは成功しました(図1)。大勢の見物客が、発射点から約3km離れた鹿児島県肝付町内のロケット見学場に集まり、ロケットが打ち上がると大きな歓声や…

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この宇宙の片隅に(5)

2019年1月13日(日)

【「はやぶさ2」のリュウグウ着地は2月後半に決定】  簡単におさらいをすると、「はやぶさ2」は、昨年6月に地球からおよそ3億km離れた小惑星リュウグウの上空に到着しました。当初の予定では、去年の10月に着陸してサンプルを採取するはずだったのですが、リュウグウの表面は予想以上に岩だらけだったことから、JAXAは着陸を延期して、場所の選定などを慎重に進めてきました。  11月から年末までの合運用を…

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この宇宙の片隅に(ニューホライズン、嫦娥4号、イプシロン4号機)

2019年1月7日(月)

 みなさん、明けましておめでとうございます。年末年始には、世界でさまざまな宇宙のニュースが飛び交いました。その一部をお伝えしておきましょう。 【「はやぶさ2」は定常運用に復帰】  しばらく「合運用」がつづいていた「はやぶさ2」ですが、昨年の大みそかに定位置(ホームポジション)であるリュウグウから20kmのところまで戻し、2019年の定常運用の体制に入りました。働きづめだった年末年始から解放され…

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