この宇宙の片隅に―館長による宇宙コラム―

2018年10月の記事

「はやぶさ2」のいま(10)

2018年10月31日(水)

【小惑星の巨大岩を「おとひめ」と命名】  「はやぶさ2」が挑んでいる小惑星リュウグウの南極に巨大な岩のあるのに気づいていましたか? あちこちに巨大な岩がゴロゴロしていますが、図1の一番下(南)の端のものがイヤに目立ちますね。さる10月末まで米国テネシー州ノックスビルで開催されていた米国天文学会の惑星部会(DPS)──これは惑星研究では世界最大の学会です──では、「はやぶさ2」の特別セッションが組…

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はやぶさ2のいま(9)そして水星探査機「みお」の発進!

2018年10月24日(水)

【「はやぶさ2」がリュウグウに22mまで降下──2回目の着陸リハーサル成功】  日本の探査機「はやぶさ2」は、さる10月15日に行った第2回の着陸リハーサルで、これまでで最も低い高度22.3mまで降下することに成功しました。着陸の際、高度30m以下になると、地球から指令を送っていたのでは間に合わないので、「はやぶさ2」は鉄腕アトムのように、自分で何もかもやらなければなりません。その際の頼みの綱は…

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「はやぶさ2」のいま(8) 「マスコット」が着陸したのは「アリスの不思議の国」

2018年10月17日(水)

 ドイツ・フランス共同製作の小さなローバー「マスコット」が、10月3日~4日(日本時間)、地球から3億km彼方の小惑星リュウグウの表面で元気に跳びまわりました。「マスコット」は、日本の探査機「はやぶさ2」から分離されて、6分間ほど自由落下して着陸し、その落下の途中の姿を「はやぶさ2」の下面のカメラがとらえたものは先週紹介しましたね。小惑星表面に軽く衝突した「マスコット」は、リュウグウの重力が小さい…

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「はやぶさ2」のいま(7) ─ヨーロッパのローバー「マスコット」の分離・着陸・観測に成功

2018年10月10日(水)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はさる10月3日(日本時間)、ドイツとフランスが製作した小型ローバー「マスコット」を探査機「はやぶさ2」から分離し、小惑星リュウグウへの着陸に成功しました。「はやぶさ2」に搭載したカメラで、降下している「マスコット」の姿も撮影されました。「マスコット」は、リュウグウ表面を17時間にわたって移動しながら観測した後、電池の寿命が尽きて、活動を停止しました。準備期間を含…

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「はやぶさ2」のいま(6)

2018年10月3日(水)

元JPL所長が「はやぶさ2に脱帽」  アメリカのカリフォルニア州パサデナ市に「ジェット推進研究所」(JPL)という研究所があります。正式にはカリフォルニア工科大学(CALTECH)の附属の研究所ですが、予算の大半がNASA(米国航空宇宙局)から出ているので、NASAの研究所だと思っている人も多いですね。JPLは世界の惑星探査の牙城ともいうべきところです。歴史上有名な、マリナー、ボイジャー、バイキ…

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